CESレポートの最後は3Dプリンタです。こちらのコーナーでも、非常に多くの展示がありました。驚いたのは、低価格化も著しいことです。たとえば、こちらなどは300ドル台の値札が付いています。
こうしたものを使えば、たとえば子供の教育にも役立てられそうです。実際そうしたコンセプトでの展示もいくつか見られました。こうした物をつかって、お絵書き感覚で3Dフィギュアを作るといったこともできそうです。
業務用でも、様々な物の印刷実演が行われていました。これによって、今後、様々な分野でガレージメーカーが育つかもしれませんし、企業でもプロトタイピングやオーダーメイドの少量生産のビジネス化に活用できそうです。
3Dデータの作成も、様々なツールが提供されています。下のものは、立体を3Dモデルとしてキャプチャできるスキャナです。これも小型のものから、大型まであり、後ろ側のものは、人間を丸ごとスキャンできる大型のものです。
変わり種は、食品用のプリンタ。たとえば複雑な形状のクッキー素地を作るといったデモも行われていました。たとえば、細胞シートのような生体組織や治療に使うタンパク質と言ったものを成形できるようなものも実際に開発が進んでいるようです。
このように夢も膨らむ3Dプリンタですが、既に拳銃を作ったとかいう物騒な話も現実化しています。工業用に金属素材を成形できるような製品もあり、たとえば組織犯罪などで空くようされる可能性も考えておく必要がありそうです。3Dスキャナとプリンタを使えば鍵の複製なども比較的簡単にできそうですし、そうした製品が家庭レベルで普及するとなれば、なんらかの議論が必要になるかもしれません。
CES全体を通して感じたことは、このような最新技術に接して想像力をたくましくすることで、安全面でも様々な発想が生まれてきそうだということです。そう言う意味で、我々は「セキュリティ」のみに生きるのではなく、もっと様々な技術に接しながら、使い方と同時に安全を考えていくべきなのでしょう。
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