2014年8月14日木曜日

【DEFCON22レポート(1)】今年のDEFCONは・・・・

先週、8月7日~10日の日程で行われた毎年恒例のDEFCONに参加してきました。今回も、なかなか面白い講演を聴くことができましたので、このブログでも、いくつか紹介したいと思います。


会場はラスベガスの Rio Hotel and Casino で、ここ数年はこの会場で行われています。このイベントは、いわばハッカーの「夏フェス」ともいえるもので、様々な講演(しかも、かなりコアな内容)やハッカーイベント、CTF、ジャンク市といった様々な催しが行われます。格式張った他のコンファレンスなどとは違い、ビール片手に講演を聴く・・・といった雰囲気の中で、実は世界のセキュリティ界でも指折りの人たちが集まる場です。DEFCON22という名前の通り、今年で22回を数える老舗のイベントでもあります。

事前登録などはなく、当日、デスクに並んで現金で参加費を払い、バッジなどを受け取るという形なので、例年、初日にはホテルの会場周辺に長蛇の列ができます。今年は、その列がホテルの中をはみ出し、炎天下のプールサイドを一周するという殺人的な混雑になりました。


上の様子を見るだけですさまじい感じがわかると思いますが、実は、この数倍の長さの列がホテルの中まで続いているのです。結局、午前10時に列に並んだあと、30分あまりを炎天下で過ごし、さらに中に入ってから2時間半・・・・。バッジを受け取るまでに3時間かかるという壮絶なものでした。

こうした列が出来るのには、ちょっと訳もあります。それはDEFCON恒例になっている、この特製バッジです。


毎年、趣向を凝らした電子回路搭載のバッジが配られます。実は、このバッジにはマイコン内蔵チップが搭載され、ユーザが改造を施すことができるのです。実際、会期中に改造してしまう猛者も多くて、バッジ改造コンテストも開かれます。通常はLEDがいくつかのパターンで点滅するのを、タッチスイッチで制御するだけなのですが、出ている端子に外付けで回路を追加し、それを制御するプログラムを書き込めば、様々なことができます。まさに、Geekの祭典にふさわしいバッジですが、数に限りがあり、出遅れると入手できずに悲しい思いをします。なので、みんな3時間並んででも初日にバッジを入手しようとするわけです。

今年は4日間の日程で開かれたDEFCONですが、初日は2トラックで、あまり多くの講演もないので、多くの人は、バッジを受け取るためだけに会場に来ています。私も、さすがにこの3時間で疲れ切って、バッジを手にホテルに戻って休憩となりました。

夏場のラスベガスは40℃近い猛暑です。湿気がないので、日本の夏ほど蒸しませんが、午後になると路面が焼けて、風が熱風になります。会場のRIOから、今回滞在したホテルまでは、見通し距離なのですが、歩こうと思ってしまえば地獄が待っています。特に、鉄道とハイウエイ15号線を越える橋の上が最悪。思えば砂漠の中に出来た街ですから無理もありません。


ペットボトルの水を持ってはいたものの、ホテルに帰り着く頃にはすっかりバテきっていました。ラスベガスの夏の日中は危険です。

とりあえず昼寝などして、体を休めてから、夕食がてら街に出てみました。日が落ちて涼しくなった街は、様々な国の観光客であふれ、賑わっていました。


ということで、引き続き、DEFCONの話題を書いていくことにします。お楽しみに。

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